生活リズムが不規則で多忙な看護師にとって、シフトの管理はとても重要です。そのため、各部署でシフト作成を任されている管理者は、みんなの一通りの希望を聴いた上でシフトの作成に取り掛かりますが、ときには希望に添えないこともあると思います。近年では、アプリやエクセルなどでシフト作成も簡単にできるようになりましたが、細かい調整は人がしなければなりません。そこで、ここではシフト作成時のポイントを話したいと思います。
シフト制作成で大切なのは、必要な人員の確保です。例えば、シーツ交換の曜日や介助の必要な患者さんの入浴日は、人手が必要になります。各病棟によって1週間の大まかなスケジュールは決まっているので、まずは必要人数を算出しましょう。
次にスタッフの編成を考えます。4月から8月頃までは、多くの病院で新人看護師の教育が行われます。最近ではチューター制度を導入しているところも多く、そのような場合は、できるかぎり新人と教育担当者がペアで動けるように配置しなければなりません。そのため、他の看護師はその他を補うように配置します。夜勤に関しては日勤に比べて人数が少なくなるため、不測の事態に備えて、なるべくベテラン看護師を1人は確保しておくと安心でしょう。
とはいえ、このようなポイントを抑えてシフトを組んでいくと、どうしても各人の希望どうりにシフトを組めなくなることがあります。そんなときは、希望に添えなかった看護師に十分に事情を説明し、納得してもらうほかありません。そして、気持ちよく働けるように、他の部分でフォローをしましょう。看護師はチームで動く仕事なので、シフト管理する際は人間関係を良好に保てるように配慮することも忘れてはいけません。